薬害エイズの演劇に反響 米、観客に衝撃

 日本で1980年代に社会問題化した薬害エイズ事件を扱ったミュージカル「ブラッド」がロサンゼルスの劇場で上演され、批評家の高い評価を得ている。エイズウイルス(HIV)が混入した米国製の非加熱血液製剤により起きた事件だが米国では知らない人も多く、観客から「衝撃的だ」と驚きの声が上がっている。

 米国人ジャーナリストが日本人の友人の不審な死から事件を暴いていく筋書き。薬害エイズ訴訟に加わり10代で実名を公表した川田龍平参院議員をモデルにした少年も登場させ、国が責任を認めて謝罪するまでを描いた。

 演出・脚本は日本でも数多くの演劇を手掛けたロバート・アラン・アッカーマン氏。事件当時、日本のテレビ関係者に映画化を勧められて簡単な筋書きをまとめたが、その後、製薬会社などからの攻撃の標的になると日本の友人に忠告され、お蔵入りになっていた。(共同)

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