日本政府、警戒強める 北朝鮮ミサイル対応 発射阻止へ米韓と連携

 日本政府は14日、北朝鮮が15日の故金日成主席の誕生日に合わせて新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」を発射する可能性があることを踏まえ、警戒を強めた。監視態勢に万全を期す。中谷元・防衛相は3月16日に発令した自衛隊によるミサイル迎撃を可能とする破壊措置命令を維持している。米韓両国と連携し、発射阻止へ北朝鮮に対する圧力を強める。

 安倍晋三首相は14日夕、官邸で谷内正太郎国家安全保障局長らから最新の情勢報告を受けた。防衛省は同省(東京・市谷)と、朝霞(東京、埼玉)、習志野(千葉)の自衛隊施設に航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備を継続中で、首都圏防衛に即時対応できる態勢を整えている。日本周辺海域ではイージス艦を展開させているとみられる。

 菅義偉官房長官は記者会見で、北朝鮮がムスダン発射など新たな挑発行為に出る可能性について「政府として十分頭に入れながら情報収集している」と述べた。首相周辺は「ムスダンはいつうたれても、おかしくない」と指摘。政府筋は「15日の発射も十分あり得る」と語った。(共同)

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