医療向けITベンチャー投資が絶好調 〜 身体装着や分析技術、遠隔医療が人気

 米国内の医療向けITベンチャー投資額は2016年第1四半期に14億ドルに達し、また、その期中に、過去最高の四半期あたり合併&吸収契約を記録した。

 ヘルスケアITニュース誌が報じたマーコム・キャピタル・グループの調査結果によると、投資がもっとも活発だった医療向けIT分野は、総額2億6000万ドルのベンチャー投資が実行された身体装着型端末で、その次に、1億9700万ドルの分析技術、1億7100万ドルの遠隔医療技術、1億2000万ドルのモバイル・ヘルス・アプリケーション開発、そして、1億ドルの消費者向け健康情報および教育とつづいた。

 それらの数字には、私企業投資会社とベンチャー・キャピタル会社による投資が含まれる。

 「特にデータ分析と遠隔医療技術を開発する新興企業への投資は、四半期での調達投資額が1億ドルを初めて超えた点において将来への期待の高まりが反映された格好となった」とマーコム・キャピタルのラジ・プラブー最高経営責任者は話している。

 同氏によると、医療向けIT業界において投資調達にもっとも成功したおもな新興企業には、フラットアイアン・ヘルス(Flatiron Health)やジョウボーン(Jawbone)、ヘルスライン(Healthline)、ヘルス・カタリスト(Health Catalyst)、インヴィCRO(nviCRO)がある。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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