路上でのチップ強要に対処 〜 NY市議会が条例案提出
- 2016年4月26日
- アメリカ発ニュース
ニューヨーク市の繁華街タイムズスクエアで観光客らにチップを強要する着ぐるみのキャラクターやボディペイントをしたトップレスの女性など、路上パフォーマー関連の苦情が増加しており、市議会でこのほど規制条例案が提出された。
ウォールストリート・ジャーナルによると、条例案は市の運輸局がタイムズスクエアを商業、非商業、通行の3つの区画に分け、一部の区画で商業活動を制限するという内容。条例案を提出したダン・ガロドニック議員は 「タイムズスクエアではこうした規則が必要だ。望む人はキャラクターを探し、そうではない人は避けられる自由を提供し、誰もが広場を楽しめるようにする単純な枠組み」と語った。
カウボーイ・ハットに白いブリーフとウェスタンブーツ姿でギターを弾くタイムズスクエアの名物男「ネイキッド・カウボーイ」ことロバート・バーク氏も、「タイムズスクエアを避けている人がいる」と感じており、条例案を支持する。「個人的には多少の自由が制限されるかもしれないが、これで路上パフォーマンスの質が上がると思う」
一方、観光バスの乗車券販売労働者を代表する交通運輸労働者組合(TWU)は、販売する場所が制限され労働者の収入が減るとして条例案に反対している。
タイムズスクエアの着ぐるみキャラクターやトップレス女性問題に対しては昨年、ビル・デブラジオ市長も対策委員会を立ち上げたほか、地域の事業者団体もコンサルタントやロビイストを雇用して事態の改善を図っている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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