グーグルの共同創業者で現在は持ち株会社アルファベットの最高経営責任者(CEO)を務めるラリー・ペイジ氏が、「空飛ぶ自動車」を開発するベンチャー企業2社に出資していることが分かった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、2社はいずれもグーグルの本社があるカリフォルニア州マウンテンビューの近くに拠点を置いている。このうち従業員約150人の「ジー・エアロ(Zee.Aero)」は州内の辺地で試作機を試験中で、より規模が小さい「キティ・ホーク(Kitty Hawk、仮称)」も自前設計の空飛ぶ自動車を開発している。
空飛ぶ自動車の開発に取り組む企業は十数社に上る。消息筋によると機体はいずれも、ウーバー・テクノロジーズのライドシェアリング・サービスと同様、短距離のオン・ディマンド「相乗り」サービスを提供する目的で設計されている。コンピュータや電池技術の進化が開発を後押しする一方、実用化には技術や規制、商業上の問題が多い。
他の消息筋によると、2社への出資はペイジ氏個人の判断であり、アルファベットは関係していない。しかし氏の野心は、自動運転車や配達用ドローン(無人機)、延命技術などインターネット以外の多様な業界への進出を狙うアルファベットとよく似ている。
ブルームバーグ通信によると、ペイジ氏はジー・エアロだけで1億ドル以上を出資している。同社が2013年に出願した特許申請書類には、前後部の水平翼と8個の回転翼を搭載した細い機体のモデルが複数描かれている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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