グーグルの配送サービス部門グーグル・エクスプレスは、オンライン小売り最大手アマゾンに対抗して、自らのサイトで大手小売店の商品を販売するサービスを拡張している。
シアトル・タイムズによると、グーグル・エクスプレスはこのサービスを2013年にサンフランシスコ・ベイエリアで始めて以来、徐々に対象地域を広げており、今回さらに北西部および南東部などにも広げる。これで約7000万人へのサービスが可能になるという。
こうした動きの背景には、 eコマース市場をアマゾンの独壇場にさせたくないという大手小売店やテクノロジー企業の思惑がある。グーグルは知名度の高い実店舗を持つブランドと提携することでAmazonとの対抗の可能性を見出している。
エクスプレスで買い物をする場合、最低5ドルの物を買うか95ドルの年会費を払う必要があり、会員になると一部の配送が無料になる。配達日は、地域によって当日、翌日、数日以内となる。これに対しアマゾンの有料特典制度「プライム」は、年会費99ドルで無料配送のほか、動画ストリーミングや写真の保存といったサービスを受けられる。
グーグルは「すべての人がすべての物をアマゾンから買いたい訳ではない」と考えているようで、エクスプレスでは普段客が行くような店で買い物ができ、その店のブランドを表示している。ただし現在は生鮮食品は販売していない。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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