ミズーリ州カンザス・シティーは、全米でもっとも先進的なスマート都市の一つとして台頭している。
同市は4年前に、毎秒1000メガビットの高速インターネット接続サービス「グーグル・ファイバー」を住民に提供し、その後もさまざまのスマート都市機能を追加している。
デジタル・トレンズ誌によると、同市のスマート都市化は「『ストリートカー』の建設から始まった」と、同市のボブ・ベネット最高革新責任者は話す。ストリートカーは、2016年5月に開業した鉄道。「必要な線路と電力の基幹設備を整備する際に、スマート都市の基幹設備を同時に整備した」。
現在、市内328ヵ所に公共ワイファイ・アクセス・ポイントが設置されているほか、それらに接続された情報キオスクが25ヵ所にある。また、街灯は、歩行者の量に応じて明るさを変え、省電力化を可能にした。
ただ、そういった設備の整備はスマート都市の本質ではない、と同氏は話す。「すぐれたスマート都市を実現するには、戦略的にデータを収集し、それを活用する必要がある」。
同市では、各種の検知器から集めた情報をリアルタイムで視覚化するライブ地図を活用している。「渋滞の発生している場所を把握して回避したり、空き状況を見て駐車スポットを選んだりすることができる」とベネット氏は説明する。それによって、燃料消費量や二酸化炭素排出量の削減につながる。
【http://www.digitaltrends.com/cool-tech/kansas-smart-city/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月25日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
EV時代もガソリンスタンドは重要拠点に
-
2024年7月22日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ビザ、生成人工知能による不正防止技術を新たに導入 〜 総額100億ドルの投資で年間400億ドルの防止効果
-
ジョー・バイデン大統領、出馬を断念 〜 身内や主要献金業界からの説得についに応じる
-
2024年7月18日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 米国ビジネス
マレーシア、アジアのデータ・センター拠点として台頭 〜 クラウドと人工知能による需要増で米国からの投資を呼び込む
-
2024年7月17日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
AT&Tのデータ侵害、スノーフレイクの巻き添えに 〜 2.4億人の携帯電話顧客と仮想通信網顧客会社が被害に
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で