アップルTVのプラットフォームを開放か

 インテル(Intel)が独自のインターネット・サービスとセット・トップ・ボックス(STB)を消費者向けに市場投入する計画を発表してからわずか数日後に、アップル(Apple)がアップルTVのプラットフォームを開発者に開放するという噂が持ち上がった。

 インベスターズ・ビジネス・デイリー紙によると、アップルは報道陣向け発表会を3月に開く計画を進めており、その会場で、アップルTV用STBのソフトウェア開発キットを紹介する見通しだと業界専門家らは指摘する。

 アップルTVのプラットフォームが開放されると、アプリケーション開発者らは、アップルTVで稼働するゲームや各種アプリケーションを開発でき、利用者はそれらをテレビ画面で再生できるようになる。

 アップルTVは、iOSを基盤にしているが、アップルTVが2007年3月に発売されて以来、そのプラットフォームが公開されたことはない。

 アップルのテレビ関連事業については、大型平面高精細テレビを同社が自ら開発するという噂もまだ消え去ったわけではない。42インチ〜55インチで1500ドルという高位機種になるという噂もある。

 インターネット・コンテントや利用者が持つデジタル・コンテントをテレビ画面で再生できるようにするプラットフォームやSTBの市場には、グーグル(Google)やマイクロソフト(Microsoft)も参入している。

 インテルが先日、独自のインターネット・テレビ製品を2013年中に投入する計画を明らかにしたことから、アップルTVの競合サービスおよび製品は増えるばかりだ。

 アップルでは、競争がさらに激化する今後の動向に備えて、アップルTVのプラットフォームを開放してアプリケーションを拡充することで、アップルTV生態系の構築を狙うという可能性もある。

 また、独自のHDTVであるアイTV(仮名)を発売するための布石として、アップルTVのプラットフォーム公開に踏み切るのではないかという見方もある。

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