島ぐるみで観光守る グアム、警備態勢を強化

 【共同】グアムの無差別殺傷事件を受け、地元当局などは観光客を犯罪から守るため警備態勢の強化に着手した。警察は事件が起きた繁華街タモン地区でパトロール要員を増強し、裁判所や空港の警備隊にも巡回を要請。ホテルや飲食店にも協力を呼び掛けており、観光で生きるグアムの“島ぐるみ”の取り組みになりつつある。

 グアム警察のボルダリオ本部長によると、犯罪が起きやすい夕方から未明にかけ、警官数人が交代でタモン地区のパトロールを始めた。約300人の正規警官に加え、予備役の警官ら計約100人も動員し、対応に当たっている。

 また本部長は税関や空港、裁判所の警備隊に、昼食時や仕事終了後にも制服姿で繁華街に出て「監視」するよう要請したという。ホテルや飲食店組合にも周囲の動きに気を配るよう働き掛けた。「警備の存在感を示すことで潜在的な犯罪抑止になる」と強調する。

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