対宇宙防衛、議論高まる プーチン氏、難題に沈黙
- 2013年2月21日
- 世界のニュース
【共同】ロシア・ウラル地方の百万都市チェリャビンスク上空で起きた隕石爆発は、「宇宙からの脅威」にどう備えるのかという難題を政権に突き付けた。プーチン大統領は、費用対効果などの面から態勢づくりが難しいこの問題について沈黙したまま。その間に対宇宙防衛をめぐる議論が高まった。
「隕石爆発で壊れた家を政府が直すのは当然。政府は国を守る義務があるのに、守れなかったんだもの」。チェリャビンスクの店員マリカさん(20)はこう話す。地元記者は「直径17メートルの隕石を迎撃できずに、小型ミサイルの攻撃にどう対処するのだ」と、防空体制の現状に疑問を呈した。
地球の陸地の約12%を占めるロシアは理論上、隕石落下の可能性が世界一高い。1908年、シベリアで今回と似た空中爆発が起きたほか、47年に極東沿海地方で大規模な隕石落下があった。こうした経緯を背景に「軍が隕石を撃墜すべきだった」と主張する国民は多い。チェリャビンスク周辺を含め、各地に点在する原発や核施設も、国民の不安の種だ。
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