セールスフォース(Salesforce)は先日、注文管理を大幅に簡便化する新製品「ライトニング・オーダー・マネジメント(Lightning Order Management)」を発表した。2020年2月に本格的に提供開始される見通しの同製品は、セールスフォース・ライトニング・プラットフォーム(Salesforce Lightning Platform)上で開発された。
セールスフォースは、営業やサービス提供、販促といった業務を支援する多くのオンライン・デジタル・ツールを提供しているが、それらを継ぎ目なしに統合して注文を管理する包括的な機能をこれまで提供していなかった。
テッククランチ誌によると、注文の管理業務は、販売過程のなかでしばしば見落とされがちの業務だが、全体的な顧客体験にとって欠かせない要素だ、とセールスフォースの製品管理担当副社長リューク・ボール氏は説明している。
「多くの企業が、広告や認知向上、顧客獲得、ウェブサイト上でのすぐれた体験に注目しているが、注文管理は、顧客体験の一部とはかならずしもみなされていない」と同氏は話す。
注文管理業務には、社内外の関係者が使っている多数のシステムが関与する。そのため、それらを統合して単一システムにまとめるのは難しくなりがちだ。配送業者のシステムから、倉庫管理システム、決済システム、さらには税務や詐欺検出のツールまで多岐にわたる機能を統合する必要がある。
ライトニング・オーダー・マネジメントは、注文のライフサイクル全体にわたる管理を支援し、供給網管理や注文処理、支払い決済、請求書作成、在庫管理を包含する。「『購入』ボタンの先にある業務のすべてが、注文管理システムの中核と言える機能だ」とボール氏は話す。
同氏によると、同ツールを導入する企業は、注文対応業務の流れを最初に作成する。「アップ・ピッカー(App Picker)」という機能から、自社がすでに使っているセールスフォースのシステムを選ぶことができる。セールスフォース以外のシステムとも相互運用性がある。
【https://techcrunch.com/2019/10/10/salesforce-adds-integrated-order-management-system-to-its-arsenal/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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