中国人権活動家、米に亡命 習指導部で初めて

 【共同】中国の人権活動家、盧海濤氏(37)が昨年12月、北京の米国大使館に保護され、妻と共に渡米していたことが7日、分かった。事実上の亡命とみられる。昨年11月の習近平指導部発足後に中国の活動家が米国保護下で出国したケースが明らかになったのは初めて。

 盧氏は昨年5月に渡米した盲目の人権活動家、陳光誠氏を支援するなどして当局に監視や暴行など執拗な嫌がらせを受けていた。盧氏が共同通信に明らかにした。中国政府は北京で開会中の全国人民代表大会(全人代=国会)でも治安維持強化を打ち出しており、活動家への締め付けの厳しさを浮き彫りにした。

 ワシントンに滞在する盧氏は全人代について「政治改革に対して何の希望も抱いていない。官僚が既得権益を手放すことはない」と述べ、中国の強権的な政治や人権状況の改善を絶望視した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る