資産購入終了後も緩和維持 イエレンFRB副議長

 【共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン副議長は4日、ワシントンで講演し、現行の量的緩和の終了は「金融緩和からの撤退を意味しない」と述べ、景気下支えのための長期国債や住宅ローン担保証券(MBS)の大量購入をやめたとしても、引き続き緩和的な金融政策を維持するべきだとの考えを示した。

 副議長は、資産購入が終了してからバランスシート規模縮小や利上げに踏み切るまでには「相当の期間があるだろう」と述べ、連邦準備制度が急激な金融引き締めに走ることはないとの見方を示した。その上で、現行の超緩和的な金融政策からの「出口戦略」実施の時期が近づくにつれ「(政策金利である)フェデラル・ファンドレートがどのように調整されるのか明確に説明することが、ますます大事になる」と述べ、金融政策運営における情報伝達の重要性を強調した。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る