背景に反米思想か テロの懸念消えず

 【共同】ボストン連続爆破テロの容疑者2人は、ロシア・チェチェン共和国近くの出身で敬虔なイスラム教徒だったとされる。周辺はイスラム武装勢力が今も活動する。育った環境やその後の米国での生活で醸成された反米思想が、犯行の素地になった可能性が高い。イスラム社会の若い世代に反米過激派が育っていることをうかがわせ、米国を狙ったテロの懸念は今後も消えない。

 チェチェン共和国では1990年代にロシアからの独立を求める激しい戦闘が起きた。これを武力でねじ伏せたのが現在のプーチン大統領だ。チェチェン武装勢力はその後、大規模テロに戦術を切り替えたが、徹底的な弾圧で弱体化。メンバーは周辺地域や海外に拡散し、活動の実態は見えにくくなっている。

 米国に裏切られたとの思いも根強い。ロシア軍のチェチェン進攻を批判してきたブッシュ前米政権は、2001年の中枢同時テロを機に立場を変え、アルカイダなどイスラム系国際テロ組織に連帯して対抗するためロシアと手を組み、チェチェンでの問題に目をつむるようになった。

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