製対空システム既に輸出 対シリア、10年に売買契約

 【共同】16日付のロシア紙、独立新聞は、軍事外交筋の話として、ロシア製の高性能対空ミサイルシステム「S300」が内戦の続くシリアに既に輸出されていると報じた。シリアで反体制派運動が本格化する前の2010年に売買契約が締結されたとしている。

 S300のシリアへの供給については、敵対する隣国イスラエルや、シリアの反体制派を支持する欧米諸国が懸念。ロシアのラブロフ外相は10日の記者会見で「(新規に)売却する計画はない」としつつも、ロシアはシリアと対空防衛システムの売却契約をかなり以前に締結したと説明。輸出済みのS300の存在は明確にしなかった。

 軍事外交筋によると、シリアには4個大隊分のS300が供給済みで、この2年間、秘密裏に納入された。それに伴い、ロシアの軍事顧問もシリア入りしたという。

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