テスラ、EVの急速充電網を拡張〜6月末までに3倍に
- 2013年5月30日
- 米国ビジネス
高級電気自動車(EV)製造のテスラ・モーターズは29日、太陽光発電技術を使ったEV用急速充電設備「スーパーチャージャー」の拠点網を6月末までに現在の3倍に広げると発表した。ガソリン・エンジン車に対するEVの競争力を高めるのが狙い。
ブルームバーグ・ニュースによると、同社は2012年以降、スーパーチャージャーの拠点を9カ所設置している。6月以降も拡張を続け、15年までに米国とカナダで100カ所以上に増やす予定。拡張計画は、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がハイテク情報サイト「オール・シングス・デジタル」主催のハイテク・メディア業界会合で明らかにした。
現在ある9拠点のうち6カ所はカリフォルニア、3カ所はコネティカットとデラウェア各州にあり、太陽電池の設置や管理はマスクCEOが会長を務めるソーラーシティが行っている。現在、電力量85キロワット時(kwh)のバッテリーを積んだ最高級のモデルS所有者は標準装備として充電所を利用でき、60kwhのバッテリー搭載車も2000ドルのオプションで利用が可能。モデルSは1回の充電で最高265マイル走行できる。
マスク氏によると、スーパーチャージャー拠点網は今年末までに米国の主要都市圏の大半と、カナダの大都市圏の一部に広がる見通し。将来はスーパーチャージャーだけを利用して同社のEVがロサンゼルスからニューヨークまで走れるようになるという。
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