殺人否認し全面対決 マフィアの元トップ

 【共同】マサチューセッツ州ボストンの有力マフィアの元トップで殺人罪などに問われたジェームズ・バルジャー被告(83)の公判が12日、ボストンの連邦地裁で開かれ、被告側は19人の殺害に関与したとの起訴事実を否認、検察側と全面対決する構えを示した。AP通信などが伝えた。

 バルジャー被告は約30年にわたってマフィアを率い、マーティン・スコセッシ監督の映画「ディパーテッド」のモデルにもなった。自身に捜査の手が迫っていることを知らされ、16年間逃亡。2011年に西部カリフォルニア州で逮捕された。

 検察側は公判で、1984年の事件を取り上げ、バルジャー被告が“裏切り者”とみなした男性を鎖で椅子に縛り付けてロープで首を絞めるなどした末に「頭に(銃弾を)1発欲しいか」と告げ射殺したと指摘した。

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