米住宅金融改革で法案提出の動き 5年以内に新制度に置き換え
- 2013年6月17日
- アメリカ発ニュース
【共同】金融危機時に経営が大きく悪化し、公的管理下に置かれた米政府系住宅金融大手の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の改革をめぐり、5年以内に両機関の役割を新たな「公的債務保証機関」を中心にした制度と置き換える法案の提出準備を、上院の超党派議員が始めた。17日付のウォールストリート・ジャーナルが伝えた。
同紙は新しい試みを「10兆ドル規模に及ぶ米住宅ローン市場を下支えするための大きすぎる関与から、政府を引き離すより幅広い枠組みの一環」と指摘。コーカー議員(共和)とウォーナー議員(民主)が法案作成の中心で、共和、民主の両党から2人ずつの賛同者を得ているという。事情筋によると、ホワイトハウスと財務省が法案に技術的な助言を与えており「長く停滞していた政治問題を前進させる超党派の機運が高まっている兆し」だとしている。
ファニーメイとフレディマックは現在、買い入れた住宅ローンを証券化して売却することで、主として30年物の固定金利ローン市場において、銀行など貸し手と年金基金をはじめとする投資家をつなぐ仲介役を果たしている。オバマ政権は2011年に、政府系住宅金融の将来に関する報告書を公表したが、両機関をどうするかについて明確な方向性は示されておらず、それ以降はこの問題は取り上げられてこなかった。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ