米保険大手、HDDからSSDに切り替え 〜パソコン起動時間の大幅短縮へ
- 2013年6月24日
- ハイテク情報
米医療保険大手のネイションワイド・インシュランス(Nationwide Insurance)は、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)とウィンドウズ(Windows)のパソコン環境における動作が遅いことを解消するために、256GBのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を基盤にした新たな電算システムを従業員4万人のために整備する計画を進めている。
コンピュータワールドによると、HDDとウィンドウズXPのこれまでの環境では、パソコン起動から電子メールの読み込み完了まで約8分かかっていたため、業務効率が悪すぎると判断し、SSDの環境に切り替えることでその時間を1分に短縮しようと狙う。
同社の電算システム担当副社長ジム・ゲイ氏によると、新たなシステムでは、SSDを搭載したヒューレット・パッカード(HP)のウルトラ・ライト(Ultra-Light)ラップトップとデスクトップ機種を使い、OSにウィンドウズ7を採用する。2014年にはウィンドウズ8に移行する計画でもある。
同社では約9000の新システムをすでに配備済みで、起動時間の大幅短縮は証明されている。保守費用も削減されたと報告されている。
ウィンドウズXPとHDDの組み合わせでは、パソコンの起動だけで「3〜4分」かかるが、SSDとウィンドウズ7にすることで、それが数十秒に短縮された。
計画では、1ヵ月に従業員3500人のパソコンをSSD搭載機種に切り替え、全パソコンの更新を2014年初めまでに完了する予定。
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