新型「クルーズ」投入を先送り〜GM、15年12月に

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、小型車シボレー「クルーズ」の次世代版投入を当初の計画より1年先送りする。

 ロイター通信が消息筋の話として報じたところによると、新型クルーズは2014年後半に発売される計画だったが、技術的な変更が加えられたほか、人気の高い現行版の売り上げを維持させたい思惑から、15年12月に延期された。

 カナダ自動車労組(CAW)の幹部陣は既に、ゴムシールやトリム部品を生産するクーパー・スタンダード・オートモーティブの工場で、組合員である時間給労働者にGMの決定を伝えたという。

 GMはこれまで、次世代版により大型のトランクや乗員スペースを設けるほか、燃費を向上させるなどクルーズを全面的に改良すると説明してきた。

 クルーズの今年半年間の販売台数は、17%増の約13万4000台に達し、乗用車で中型のトヨタ「カムリ」に次いでいる。

 クルーズは、GMが政府救済を受けて破産から再生した09年にデビューしたが、複数の新型車が投入されており、今年末までにはGM車の中で最古のモデルになる。

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