エクイニクス、燃料電池で防火も図る 〜データ・センターの酸素量制御

 データ・センター運営大手のエクイニクス(Equinix)は、フランクフルトの施設に100キロワットの燃料電池を設置した。

 ギガOM誌によると、この燃料電池「クワトロジェネレーション(QuattroGeneration)」は、年間80万キロワット時の発電力を有し、さらに発電過程の副産物として60万キロワット時に相当する暖房および冷却用の水を生成する。

 燃料電池は富士電機が製作し、ドイツの開発業者エヌツーテリジェンス(N2telligence)が設置した。

 エクイニクスは、クワトロジェネレーションをデータ・センターに設置したことについて、送電網に依存せずに温暖化ガス排出量が少ないという利点に加え、防火の面でも優位性があると説明している。

 クワトロジェネレーションは、燃料として天然ガスを使用し、周囲の空気から酸素を取得するため、結果として酸素含有率が低く窒素含有率の高い空気が生成される。

 「保護対象の物質によって水準は異なるが、酸素を一定水準に下げることで可燃性を抑えることができる」「データ・センターでは15 vol %(ボリューム・パーセント)の酸素が望ましい」「このシステムは、室内の酸素量を正確に制御できる」とエヌツーテリジェンスは話している。

 エクイニクスは、窒素含有率の高い空気を建物内に充満させることによって、火災予防という利点も考慮した。データ・センター火災は頻繁に起きる火事ではないが、発生すればインターネット・サービスを停止させる可能性がある。

 同データ・センター内には酸素含有率を計測する検知器が各所に配置され、エクイニクスとエヌツーテリジェンスが24時間体制で監視にあたる。

 エクイニクスによると、今回の燃料電池導入によって、FR4のエネルギー消費は24%削減され、二酸化炭素排出量は年間150トン削減できる見込みだ。

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