珍しく雄たけび 7回無失点の黒田

 【共同】ハイライトは103球目、外角へのフォークボールだった。0—0の7回2死一、二塁。フルカウントで打者のバットが空を切る。「やる以上は勝ちたい。そんな気持ちが出たんじゃないですか」と、黒田はこの日最後となった1球を振り返る。普段はあまり感情を出さないヤンキースの仕事人が雄たけびを上げ、右手を強く握り締めた。

 特別な存在と投げ合っていた。ドジャース先発のカーショーとはメジャー1年目から公私ともに深い付き合いがあり「人間的にも尊敬できる、すごく思い入れのある選手」だという。数日前に相手の登板日が変更となり、対決が実現。「何か神様のいたずらという感じ。こんなことってあるのかな」としみじみ言う。

 今やリーグを代表する左腕との戦いは「意地の張り合い。我慢比べ」だった。勝ち星は付かなかったものの、すべてを出し切った充実感が黒田には漂っていた。

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