負傷患者の1/3は飲酒絡み〜特にビールと関連

 けがで病院の救急室に担ぎ込まれる患者の約3分の1はアルコール絡みで、特にビールが深く関係しているという調査結果が発表された。

 ニューヨーク・タイムズによると、ジョンズ・ホプキンス大学(メリーランド州)公衆衛生学部のデイビッド・ジャーニガン医師らが同大病院に運ばれる救急患者を1年間調べた結果、飲酒した人が最もよく飲んでいたのは、バドワイザー、スティール・リザーブ、コルト45、バド・アイス、バド・ライトという5つのビール銘柄だった。このうち3銘柄は普通のビールよりアルコール度数の高い「モルトリカー」といわれる種類だった。

 また、救急患者の間ではモルトリカー4種がビール消費の50%近くを占めた。全米のビール市場では、モルトリカーのシェアは3%に満たない。同調査結果は、専門誌サブスタンス・ユース・アンド・ミスユースに掲載された。

 ジャーニガン氏によると、救急患者とアルコールの関連は過去の研究でも知られており、特に自動車事故、転倒、殺人、水の事故とのつながりが強いが、酒の種類やブランドまで調べたのは今回が初めて。ただし、患者が飲んだ酒の内訳は地域(ボルチモア市周辺)特有である可能性があるため、今後は調査の範囲を広げたいと話している。

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