先送りは政策遂行の不確実性増す ダラス連銀総裁

 【共同】ダラス連邦準備銀行のフィッシャー総裁は23日、テキサス州サンアントニオで講演し、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)が量的金融緩和の縮小開始を先送りした際、反対論を展開したことを明らかにした。バーナンキ議長から縮小開始の是非について意見を聞かれ「この会合で何もしないならば、将来の政策遂行についての不確実性を増し、われわれの情報伝達の信ぴょう性を疑問にさらすことになる」と述べたことを明らかにし「残念だが、まさしくそれが実際に起きたことだと思う」と強調した。

 講演内容の大半は金融機関の「大きすぎてつぶせない」問題についてで、総裁は金融規制改革法の成立にもかかわらず「(大規模経営の)巨大銀行は以前より大きくなり、本来ならば意味のある健全な競争をもたらしたはずの地域銀行の収益性は、法律の複雑さによってむしばまれている」と指摘した。

 総裁は今年のFOMCで金融政策を決める投票権を持たない。

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