米牙城のSUV市場攻略 トヨタなど改良車種投入
- 2013年9月27日
- アメリカ発ニュース
【共同】米国で人気を集めている車内空間が広いスポーツタイプ多目的車(SUV)市場を攻略しようと、トヨタ自動車などの日本メーカーが2014年型で相次いで主力車種を改良して攻勢を強める。現地のニーズに合わせ、車体の大型化や、燃費性能が優れたハイブリッド車の追加に踏み切り、フォード・モーターなど米国勢の牙城でシェア拡大を狙う。
日本メーカーが攻勢をかける中型SUVは、3列の座席に最大で7人または8人が乗れ、スーパーなどで週末にまとめ買いした荷物も多く載せられるため家族層の人気が高く、13年1-7月累計新車販売(季節調整後)は前年同期より12.2%伸びた。価格は3万ドル(約300万円)台が中心と比較的高いため収益を確保しやすく、景気回復が追い風となる新車市場で、得意の小型車や小型SUVなどに続く柱に育てたい考えだ。
トヨタは米国で柱の一つになっているSUV「ハイランダー」を全面改良し、車内の居住性を高めるため車体の幅を約1.5センチ広げるなど一回り大型化。荷室も従来型より34%広げており、米トヨタ自動車販売の担当副社長ビル・フェイ氏は「消費者の要望を聞き、価値をもたらす改善を施した」と胸を張る。
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