ドロップボックス、業務利用向け製品を発表 〜 企業市場の開拓に本腰

 デジタル書類のオンライン保存サービス大手ドロップボックス(Dropbox)は、スマートフォン利用者の激増による顧客基盤の大幅拡大をてこ利用して、業務向け利便性を高めた新サービスを開発し、企業市場の開拓に乗り出した。

 コンピュータワールド誌によると、「ドロップボックス・フォー・ビジネス(Dropbox for Business)」と呼ばれる新サービスは、デジタル書類の共有指定や企業IT部署による管理操作といった機能を加えたことで、書類やデータの安全性を大幅に高めた。

 ドロップボックスの企業向けファイル・ホスティング・サービスは、グーグル(Google)やアマゾン(Amazon)の先行サービスに対抗するもので、ドロップボックスの参戦によって技術向上や価格競争を刺激する可能性もある。

 ドロップボックスの新サービスは、これまでFTP(File Transfer Protocol)が主流だった業務上のデジタル・ファイル転送の必要性をなくすと同時に、USBドライブや電子メール添付によるセキュリティ・リスクもなくす。

 ドロップボックスは近年、企業利用者を急増させている。2011年に約100万人だった企業利用者数は翌年には200万人に倍増し、2013年の今年は400万人に増えている。

 ドロップボックス・フォー・ビジネスの利用料金についてはまだ明らかにされていない。

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