ドロップボックス、業務利用向け製品を発表 〜 企業市場の開拓に本腰
- 2013年11月15日
- ハイテク情報
デジタル書類のオンライン保存サービス大手ドロップボックス(Dropbox)は、スマートフォン利用者の激増による顧客基盤の大幅拡大をてこ利用して、業務向け利便性を高めた新サービスを開発し、企業市場の開拓に乗り出した。
コンピュータワールド誌によると、「ドロップボックス・フォー・ビジネス(Dropbox for Business)」と呼ばれる新サービスは、デジタル書類の共有指定や企業IT部署による管理操作といった機能を加えたことで、書類やデータの安全性を大幅に高めた。
ドロップボックスの企業向けファイル・ホスティング・サービスは、グーグル(Google)やアマゾン(Amazon)の先行サービスに対抗するもので、ドロップボックスの参戦によって技術向上や価格競争を刺激する可能性もある。
ドロップボックスの新サービスは、これまでFTP(File Transfer Protocol)が主流だった業務上のデジタル・ファイル転送の必要性をなくすと同時に、USBドライブや電子メール添付によるセキュリティ・リスクもなくす。
ドロップボックスは近年、企業利用者を急増させている。2011年に約100万人だった企業利用者数は翌年には200万人に倍増し、2013年の今年は400万人に増えている。
ドロップボックス・フォー・ビジネスの利用料金についてはまだ明らかにされていない。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想