ソーラーシティ、 蓄電池も提供へ〜テスラ製、ピーク時用に
- 2013年12月6日
- 米国ビジネス
ソーラー発電設置サービス会社ソーラーシティ(カリフォルニア州)は、商業ビル所有者向けに蓄電システム「デマンドロジック」を提供する。
ニューヨーク・タイムズによると、このシステムは、電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズ(同)の技術を使った小型冷蔵庫ほどの大きさの蓄電池と、ビルの電源をソーラーパネル、電池、電力会社の送電網(グリッド)のいずれにするか管理するソフトウェアで構成される。
グリッドの電力消費量が最も高い時間帯(ピーク時)にバッテリーの電気を使えば、ディマンド・チャージと呼ばれる高い手数料を省けるほか、バッテリーは停電時の補助電源としても使える。グリッドから完全に分離する仕組みではないが、ソーラー発電の普及に伴い、安定した電力供給を維持するには蓄電が重要な役目を果たすとみられている。
デマンドロジックは、屋上パネルからの電力備蓄に関する技術研究資金としてカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)から2010年に提供された180万ドルを基に、ソーラーシティが開発した。ソーラーパネルで生産できるエネルギーの約3分の1を保存できるようになっており、リンドン・ライブ最高経営責任者(CEO)は「ディマンド・チャージの削減は保証する」という。同社は住宅約300軒を対象に同システムの実証実験も行っている。
ライブCEOとテスラ・モーターズのイーロン・マスクCEOはいとこ同士で、マスク氏はソーラーシティの会長も務めている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年5月20日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
人工知能が農業におよぼす大きな変革 〜 遺伝子情報を駆使した品種改良に貢献
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至