普天間移設問題 政府、着工へ正面突破 名護市との対立先鋭化
- 2014年1月21日
- 日本発ニュース
【共同】安倍政権は21日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題で、埋め立て着工へ正面突破を図った。反対を唱えて名護市長選に再選を果たした稲嶺進市長による中止要求を無視する形で、市長選後わずか2日目に関連工事の設計などの受注業者を募る入札を公告。稲嶺氏は「無神経」と攻撃し、許認可権限をフル活用して着工を阻止する構えだ。政権側と名護市側の対立は一気に先鋭化した。
「辺野古への移設を淡々と進めていく」。沖縄側との交渉を担ってきた菅義偉官房長官は21日の記者会見で、こう表明。安倍晋三首相も市長選の結果には左右されず、移設実現へまい進する姿勢を鮮明にした。
首相が強気の構えを貫くのは、一部の工事内容を修正することで市長の権限が及ばなくすることが可能との判断があるためだ。防衛省幹部は「実際には工事を止めることはできない」と述べ、影響を最低限に抑える自信を隠さない。政府高官は「工事が進めば、逆に稲嶺氏は公約が守れていないと市民から反発を受けることになるのではないか」とまで言い切った。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ