親が低学歴だと子供は太りやすい?
- 2014年2月4日
- アメリカ発ニュース
低所得家庭の子供は、裕福な家庭の子供より太りやすいかも知れないという調査結果を、ハーバード大学とインシード(Insead、国際ビジネススクール)が発表した。
ブルームバーグ・ニュースによると、両大学の研究チームが、12〜17歳を対象とする2つの全米調査結果から親の社会的地位、教育程度、所得、職業を示す指標となる学歴と子供の肥満との関係を分析した結果、親が低学歴の家庭の子供は運動量が高学歴家庭の子供より少なく、カロリー削減量も少なかった。報告書は米科学アカデミー紀要に掲載された。
子供の肥満は、10年前と比べると増え方が緩やかになっており、全体ではカロリー摂取量が減り、運動量は増えている。しかしあらゆる社会階層で状況が同じように改善されているわけではない。1日のカロリー摂取量は、親が大卒以上の家の子供は1989〜91年の2487キロカロリーから2009〜10年には2150キロカロリーへと大幅に減少したが、高卒以下の家の子供は2271キロカロリーから2105キロカロリーに減っただけだった。
健康に良い果物や野菜は値段が高く、貧しい家庭では買えないことがこの原因になっている可能性がある。また、全米では2970万人が低所得地区に住み、スーパーマーケットから1マイル以上離れた場所で暮らしている。
11年の全米調査では、「前の週に20分以上運動をした」と答えた子供の割合が、親が大卒の家庭では91%、高卒以下の家では80%だった。この差は、03年の3〜7ポイントから11年は11〜13ポイントへと拡大している。
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