全米店舗でたばこ販売停止へ〜薬局大手CVS、10月までに

 薬局チェーン最大手CVSケアマークは5日、全米店舗で10月までにたばこ製品の販売を停止すると発表した。

 ニューヨーク・タイムズによると、これで20億ドルの減収が見込まれるが、2012年の総売上高が1230億ドルのCVSにとって影響は少なそう。同社は近年、小売りから健康分野へと業務の軸足を移しており、薬局部門利用者のためのミニクリニックや健康上の助言といったサービスを高めている。

 ラリー・メルロー最高経営責任者(CEO)は「当社では薬剤師や看護士約2万6000人が、高コレステロール、高血圧、心臓病といった健康問題の管理を支援しているが、こうした問題はいずれも喫煙と関係があり、同じ店内でたばことヘルスケアの提供はできないという結論に達した」と説明した。

 同社の決定に対し、キャスリーン・セベリウス厚生長官は「小売業界では前例のない動きで、大きな影響が期待される。他社もこれに続くことを望む」と話した。長官によると、米国では毎日18歳以下の未成年3200人が喫煙を試み、このうち700人が常習喫煙者となっており、これは今生きている子供のうち560万人が喫煙に関係する病気で早死にすることを意味するという。

 最近は、たばこを販売する場所を規制する自治体も増えている。サンフランシスコが初めて薬局でのたばこ販売禁止を提案した08年には、薬局大手ウォルグリーンが「薬局を併設するスーパーや安売り店が対象にならないのは不公平」と主張して同市を訴えたが、2年後に市は薬局のあるすべての小売店を規制対象にしたため、セーフウェイやコストコなどもこうした店でのたばこ販売をやめた。

 現在はマサチューセッツ州でも、ボストンなど複数の自治体が同様の法律を導入している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 植民地から合衆国建国へ 18世紀半ば、現在のアメリカ東海岸にはイギリスの支配下にある...
  2. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  3. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  4. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  5. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  6. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  7.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  8. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
ページ上部へ戻る