アプリ無料でも収入は激増〜LINE、ゲームやスタンプ課金で
- 2014年2月7日
- 米国ビジネス
急成長している日本の無料コミュニケーション・ソフト「LINE(ライン)」は、携帯電話用ゲームなどを通して飛躍的に収益を伸ばしており、2013年10〜12期は売上高122億円と前年同期の22億円から5倍以上に跳ね上がった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ソフトを開発したLINE社は韓国のインターネット・ポータル大手ネイバー(Naver)の日本子会社として11年に営業を開始。テキストや通話サービスのほか、写真共有といった交流ソフトなどを提供して急成長している。現在は世界に3億4000万人以上の登録ユーザーを持ち、このうち約85%が日本以外の居住者だが、海外の主要市場はタイ、台湾、インドネシア、インド、スペインで、米国ではまだ知名度が低い。
売上高の約60%はモバイル・ゲーム関連で、ゲーム自体は無料だが、仮想アイテムなどのオプショナル・サービスに課金している。ゲーム以外では、メッセージとして送ることができる絵文字のようなスタンプも大きな収入源となっており、10〜12月期は売り上げの約20%を占めた。
市場調査アップ・アニーによると、LINEは13年12月、ゲームアプリを除くアプリの月間収入で世界首位となった。しかし競合は激しく、シリコンバレーで開発されたメッセージング・サービス「WhatsApp(ワッツアップ)」は月間利用者3億人を抱えて多くの市場で健闘しているほか、中国のネット大手テンセント・ホールディングスの「WeChat(ウィーチャット)」もアジアの新興市場でLINEとしのぎを削っている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる