大国ロシア復活の旗印 裏に環境破壊や汚職も

 【共同】ソ連時代からの保養地ソチを舞台にしたロシアで34年ぶりの五輪。東京ドームが43個入る202ヘクタールの広大な農地が五輪公園として整備され、鉄道や高速道路も延びた。五輪開催を大国復活の旗印にしたいプーチン大統領の肝いりで、開催準備に投じられた約1兆5000億ルーブル(約4兆4000億円)は五輪史上最高額とされる。華やかさの裏に環境破壊や汚職などの問題も抱えた一大プロジェクトが開幕を迎えた。

 東西冷戦下の1980年モスクワ五輪は旧ソ連軍のアフガニスタン侵攻に抗議する米国、日本など西側諸国がボイコットし、スタンドの人文字によってマスコットの小熊「ミーシャ」が涙を流す閉会式の演出が話題になった。同五輪の責任者だったビタリー・スミルノフ氏(78)は「パーティーの準備をしていたら、直前でキャンセルされた気分だった」と苦い思い出を振り返り「この大会を成功させて、強いロシアを取り戻したい」とソチの熱気に希望を託す。

 選手村村長を務める陸上女子棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ(31)は「若いボランティアが頼もしい」と大会を経験する若者たちに、未来を照らす光を見た。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る