アマゾン、ダブル・ヒーリックスを買収 〜 ゲーム・ソフトの開発を強化

 アマゾン(Amazon)は、ビデオゲーム開発のダブル・ヒーリックス・ゲームズ(Double Helix Games)を非公表額で買収し、アマゾンが先日明示したゲーム事業への本格的進出に向けて、ゲーム・ソフトウェア開発における存在感と影響力を増強した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、両社は同件に関する詳細発表を避けたが、「ゲーム市場に革新をもたらすことに注力する事業戦略の一環」とアマゾンの広報担当者は取材に答えた。

 アマゾンはダブル・ヒーリックス(カリフォルニア州アーヴァイン拠点)の社員約75人を引き取る。

 アマゾンは先日、ビデオゲームと娯楽コンテントを再生する専用端末を独自に開発して製造販売する事業案を発表している。ダブル・ヒーリックスを買収したことは、そのゲーム機事業に合わせてゲーム・ソフトウェアの開発力を社内で強化するためとみられる。

 アマゾンは、ゲーム開発部隊を2012年に立ち上げ、いくつかのゲーム・アプリケーションを市場投入してきた。同社はまた、ゲーム・ソフトェア開発者の雇用にかなり積極的になっていることも、昨今、報じられいた。

 ゲーム機市場では、ソニーとマイクロソフト、そして任天堂の3社がほぼ全体を牛耳っているが、ゲーム・ソフトウェア市場では中小から大手まで数多くが競合している。

 アマゾンがゲーム機とゲーム・ソフトウェアの市場に参入することは、それら3社にとって脅威となる。任天堂の不振がこのまま続けば、近い将来には、同業界の勢力地図が大きく書き換えられることになる、と業界専門家らは予想する。

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