グーグル、企業向け動画会議サービスに進出 〜 低価格かつ簡単操作で挑戦

 グーグル(Google)は、企業向け動画会議システム「クロームボックス・フォー・ミーティングス(Chromebox for meetings)」を提供開始した。

 コンピュータワールドによると、クロームボックス・フォー・ミーティングスは、無料のコミュニケーション・ツール「グーグルプラス・ハングアウツ(Google+ Hangouts)」と、クラウド基盤の生産性向上ツール「グーグル・アップス(Google Apps)」の企業版を利用するもので、グーグルは動画会議サービス市場に進出することによって法人市場の開拓をさらに強化する。

 新システムは、インテル(Intel)のプロセッサー「コア(Core)i7」を搭載した小型コンピュータ「クロームボックス(Chromebox)」と、高精細カメラ、マイクロフォン、スピーカー、リモコンで構成される。

 動画会議には、ほかの会議室や、個人のラップトップ、タブレット、スマートフォンから最大15人が参加できる。

 また、ジーメール(Gmail)口座を持つ利用者であれば、クロームボックス・フォー・ミーティングスがなくても参加できるほか、他社の動画会議システムを装備した会議室からも、ヴィディオ(Vidyo)のツールを使って参加できる。

 簡単なリモコン操作だけで会議を開始でき、従来のようにダイヤルイン・コードや認証コードを必要としない。

 クロームボックス・フォー・ミーティングスの価格は999ドルから。同価格にはクロームボックスと、10の会議室に対応する設定に必要な機器類が含まれる。

 グーグルは、クロームボックス・フォー・ミーティングスを当面、米国だけで提供するが、2014年後半にはオーストラリアやカナダ、フランス、日本、ニュージランド、スペイン、そして英国でも発売する計画だ。

 シスコ・システムズ(Cisco Systems)やマイクロソフト(Microsoft)の競合システムは価格が数千ドル規模であるのに対し、安価なクロームボックス・フォー・ミーティングスは、企業のほかにも学校や政府機関、また個人用として需要を開拓できる可能性があると、業界専門家は話している。

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