ボーイング、軍用スマートフォンを開発 〜 こじ開けるとデータは消滅

 世界最大の航空および宇宙機器メーカーであるボーイング(Boeing)は、米軍やセキュリティ関係者向けに、安全機能が非常に高いスマートフォンを開発した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、「ボーイング・ブラック」と呼ばれる同スマートフォンは、 グーグルのアンドロイドをカスタマイズしたOSで走る。

 ボーイングによると、ボーイング・ブラックはモジュール設計で、長さ5.2インチの本体に機器を装着すれば、位置情報やソーラー充電、衛星トランシーバー、生体認証検知器の機能も果たす。

 ディスプレイは4.3インチ、重さは170グラムで、アップルのアイフォーン5Sより約50%重く、厚みは2倍。情報漏えい防止機能は徹底されており、機器の筐体をこじ開けようとすると、なかのデータやソフトウェアが自動消去され、使えなくなる。

 連邦通信委員会(FCC)に先日提出された計画書によると、ボーイングはボーイング・ブラックの詳しい技術仕様を公開しない方針で、また、同製品の操作に関する情報も一般向けに提供しない。

 価格は非公開。同社はボーイング・ブラックを近く販売開始する予定。関係者によると、2014年秋までに発売準備が整う見通しだ。ボーイング・ブラックは米国内で生産される。

 米国では、軍や政府関係者が使うモバイル機器に特殊なセキュリティ機能を搭載することで、情報漏洩や侵入被害を防止している。たとえば、バラク・オバマ大統領のブラックベリーには特製の暗号化ソフトウェアが実装されている。

 ブラックベリーやサムスンといったスマートフォンメーカーは、政府契約の獲得を狙って高セキュリティ・スマートフォン機種の拡充を進めている。

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