自分に成り代わり会議に出席〜自走式ロボット、欧米で発売

 自走型掃除機「ルンバ」で知られるアイロボット(iRobot、マサチューセッツ州)がこのほど、在宅勤務でもオフィスの会議に遠隔参加できるロボット「エイバ500(Ava 500)」を米国とカナダ、欧州の一部で発売した。

 エイバの「身長」は平均的な人とほぼ同じで、自走機能のほか顔の高さに21.5型液晶スクリーンを備える。会議では在宅勤務者の顔がスクリーンに映し出され、強力なマイクとカメラ(どちらも複数)で会議室の音声や様子が自宅に伝わる。オフィスにエイバ、自宅に「アイパッド・ミニ」などのタブレット端末があれば会議への遠隔参加は簡単というわけだ。

 遠隔参加用ロボットは新しい特殊市場となりつつあり、企業のビデオ会議がいっそう進化すると期待されている。「エイバの最大の長所はどこへでも自発的に移動し、存在感があること」と、アイロボット遠隔会議技術部門のユーセフ・サレー上席副社長は説明する。

 ただし安くはない。エイバ1台の価格は7万ドルで、3年リースでも月2000〜2500ドルかかる。その代わり自走機能は高く、3Dセンサーやソナー、レーザーを駆使して周囲の様子を検知し、「動くときはだれにも触らず、どこにもぶつからない」(サレー氏)という。

 アイロボット製の遠隔医療専用ロボット「RP-VITA」は、すでに現場で使われている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る