自分に成り代わり会議に出席〜自走式ロボット、欧米で発売
- 2014年3月19日
- 米国ビジネス
自走型掃除機「ルンバ」で知られるアイロボット(iRobot、マサチューセッツ州)がこのほど、在宅勤務でもオフィスの会議に遠隔参加できるロボット「エイバ500(Ava 500)」を米国とカナダ、欧州の一部で発売した。
エイバの「身長」は平均的な人とほぼ同じで、自走機能のほか顔の高さに21.5型液晶スクリーンを備える。会議では在宅勤務者の顔がスクリーンに映し出され、強力なマイクとカメラ(どちらも複数)で会議室の音声や様子が自宅に伝わる。オフィスにエイバ、自宅に「アイパッド・ミニ」などのタブレット端末があれば会議への遠隔参加は簡単というわけだ。
遠隔参加用ロボットは新しい特殊市場となりつつあり、企業のビデオ会議がいっそう進化すると期待されている。「エイバの最大の長所はどこへでも自発的に移動し、存在感があること」と、アイロボット遠隔会議技術部門のユーセフ・サレー上席副社長は説明する。
ただし安くはない。エイバ1台の価格は7万ドルで、3年リースでも月2000〜2500ドルかかる。その代わり自走機能は高く、3Dセンサーやソナー、レーザーを駆使して周囲の様子を検知し、「動くときはだれにも触らず、どこにもぶつからない」(サレー氏)という。
アイロボット製の遠隔医療専用ロボット「RP-VITA」は、すでに現場で使われている。
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