韓国勢スマートフォンの採用を検討 〜 ホワイトハウスが実験に着手
- 2014年3月21日
- ハイテク情報
ホワイトハウスは、韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)とLG電子(LG Electronics)のスマートフォン採用に向けて、両社の機種を実験中だ。
政府機関のスマートフォン市場はこれまで、カナダのブラックベリー(BlackBerry)によって圧倒的に支配されてきた。しかし近年、グーグル(Google)のアンドロイド(Android)OSを搭載した機種や、アップル(Apple)のアイフォーン(iPhone)を併用する省庁が増えている。
ホワイトハウスがサムスンとLGのスマートフォンを試し始めたことは、すでに壊滅的打撃を受けているブラックベリーにとって、最悪かつ決定的な痛手となる。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ホワイトハウス内のインターネット技術専門部隊とホワイトハウス・コミュニケーションズ局(米軍通信部隊のホワイトハウス班)が現在、ホワイトハウス職員の業務用スマートフォンとして両社の機種の信用性やセキュリティ機能改良策の実効性を検証している。
ブラックベリー愛用者で知られるバラク・オバマ大統領がブラックベリーの利用をやめるかどうかについては不明。また、サムスンかLGの機種がホワイトハウス用スマートフォンとして認められるまでには、まだ「数ヵ月」の実験期間が必要とみられる。
サムスンやLGにとって、ホワイトハウスとの契約を勝ち取ることは、販売高の面では社全体に大きな利益をもたらすわけではない。しかし、ホワイトハウスが定める納品規定(基準)を満たすことは、大規模の政府関連取り引きを今後有利に進めるうえで大きな効果につながる。
ホワイトハウスによる今回の新機種試用実験では、アイフォーンは対象に含まれていない。
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