ターボ市場に続々参入〜コンチ、ボッシュ、三菱も

 自動車メーカーが燃費改善に凌ぎを削る中で、かつては一部のサプライヤーの寡占状態だったターボチャージャー市場に大きな変化が訪れている。

 オートモーティブ・ニュースによると、旧来のサプライヤーでは、ハネウェルがターボ製造世界最大手を自認し、ボルグワーナーも北米や欧州、アジアで大手に名を連ねている。しかし、新たにターボチャージャーを開発したコンチネンタルやボッシュもメーカーとの契約を拡大している。

 調査会社LMCオートモーティブによると、2018年までには北米で生産される乗用車・小型トラックの30%にターボが搭載され、13年の16%から大幅に上昇する見通しだ。

 折りしもメーカーは、燃費を改善して政府の厳格な基準を満たすため、エンジンの小型化とターボの搭載を進めている。

 コンチネンタルは、米国で今秋発売される15年型「フォード・フォーカス」に、1.0リッター用ターボチャージャーを供給する。これまでは、ハネウェルとボルグワーナーがフォードからの注文を分け合っていた。

 このほか、三菱重工は今秋、インディアナ州フランクリンでターボチャージャーの生産を開始する計画だ。三菱は12年、3年間でターボの世界販売を1000万台に押し上げ、市場シェアの30%を握る目標を掲げた。

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