MERS、アジアでも死者 サウジ帰りのマレーシア人

 【共同】マレーシア南部ジョホール州の54歳の男性が中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染し、13日に死亡していたことが分かった。サウジアラビア西部メッカの巡礼から帰国後に発症したという。マレーシアのスブラマニアム保健相が16日発表した。アジアで死者が出たのは初めてという。

 男性はサウジ西部ジッダからイスタンブール経由で3月29日に帰国した。約1週間後に発熱やせき、呼吸困難を訴えて入院していた。

 一方、フィリピン保健省幹部は16日、アラブ首長国連邦(UAE)で看護師として働き、15日に帰国したフィリピン人男性(45)が、MERSに感染した疑いがあると発表した。フィリピン国内で感染者が見つかったのは初めて。発症はしておらず、再検査を実施。近く結果が出る。

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