車両間ワイヤレス交信システム、日本でガイダンス作成中
- 2014年4月28日
- 自動車関連
日本の自動車業界と郵政省は、車両間ワイヤレス交信システムと関連テクノロジーに関するガイダンスを作成中だ。同テクノロジーは、車両間のコミュニケーションを可能にし、事故や渋滞を減少させる。ガイダンスがまとまれば、2015年には試作品とデモンストレーションに取りかかる。自動車メーカー各社は2017年までにこのテクノロジーを導入する計画だ。 郵政省は700メガヘルツの周波数帯域を準備している。デンソーとパナソニックは試作品を開発予定であり、トヨタとマツダ両社と取り組むと見られている。車両間交信システムは車両に搭載された機器で、他車両にラジオの信号を飛ばすことで、衝突の危険が発生すると警告音を発する。システムによっては、事故を回避するためブレーキが自動的に作動するものもある。交通情報を提供する衝突回避・データ交信システムを搭載している既存の車種もあるが、現時点で完全に車両と車両をつなぐ交信システムは世界のどこでも販売されていない。 自動車メーカーの中にはこの分野における研究開発をデモンストレーションに移している会社もある。2013年10月、トヨタは東京の一般高速道路で車両間交信システムを実験した。同様にフォードも2012年、ミシガン州アンハーバーで3000台の自動車でパイロット試験を実施した。車両間交信システムには、緊急時とそれ以外の警告メッセージとの差別化など、これから解決していかなければならない安全面での課題がまだ残されている。
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