5億円の研究費返還も オムロン、映像流用で国に

 【共同】オムロンは29日、JR東日本から依頼された調査で撮影した駅利用客の映像を無断流用などした問題で、国から受け取った研究費の返還を検討していると明らかにした。返還額は最大で計約4億9千万円とみられる。

 大阪市内で決算発表した日戸興史執行役員専務は「費用や研究成果の取り扱いをどうするか、研究を委託された(総務省の外郭団体の)情報通信研究機構などと協議している」と語った。

 オムロンは情報通信研究機構の公募事業に参加し、流用した映像を使って不審者を追跡するシステムを開発。JR西日本の京都駅で無断撮影した客の映像を文部科学省の研究に使った。総務省から約2億5千万円、文科省から約2億4千万円をそれぞれ受け取った。

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