HP、VMSソフトウェアと提携 〜 不朽のOS「オープンVMS」を共同開発

 ヒューレット・パッカード(HP=Hewlett-Packard)は、同社のコンピュータ用基本システム(OS)「オープンVMS(OpenVMS)」の今後の開発について、マサチューセッツ州拠点のVMSソフトウェア(VMS Software)と提携した。

 オープンVMSは、かつてのデジタル・イクイップメント(DEC=Digital Equipment)社が1977年に開発したOSで、ソフトウェア開発史上の重要な製品として現在も熱狂的な利用者がいる。

 DECは、1998年にコンパックに買収され、そのコンパックは、2001年にヒューレット・パッカード (HP) に買収されている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、VMSは、インテル(Intel)の半導体製品「アイテニアム(Itanium)」の最新版「ポウルソン(Poulson)」の機能を十分引き出せるように、オープンVMSを2015年までに改良する計画だ。

 また、長期的には、アイテニアムとは設計の系列が異なるインテルのx86半導体向けにオープンVMSを対応させる。

 オープンVMSの「VMS」は「仮想メモリー・システム」の略で、DECのVAXミニ・コンピュータに採用されたデータ処理技術。

 VMSのデュアン・ハリス最高経営責任者(CEO)とオープンVMS利用者によると、オープンVMSはリナックスといった最近のプログラムに比べ、システム故障や機能停止を起こす確率が格段に低い。

 ところが、HPは2013年に、オープンVMSを2020年までサポートする意向を示す一方で、最新半導体を搭載したハードウェアではサポートしない考えを表明。

 ハリスCEOによると、株式取引市場や製造ライン、化学工場では、主要アプリケーションを稼働するためにオープンVMSを利用する企業が、HPのその決定を受けて「パニックに」陥った。

 特定業務のためにオープンVMS用にソフトウェアを独自開発した企業は、それを新OS用に書き換えるには「何百万ドルもの費用がかかる」可能性もある。そういった問題を解決するためにVMSはHPと提携し、オープンVMSの開発を継続する。

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