欧州探査機が彗星到着 10年の旅路の末に

 【共同】欧州宇宙機関(ESA)が2004年に打ち上げた無人探査機ロゼッタが6日、最終目的地であるチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から約100キロの距離に到着した。今後さらに約10キロまで接近しながら来年末まで観測を続ける。今年11月には小型の着陸機を投入し、彗星の構成成分などを調査する。

 この彗星はだるまのような形をしており、直径3〜5キロ程度。太陽の周りを6年半かけて公転し、軌道は最も遠くて木星の外側、最も近くて地球と火星の間を通る。

 ESAによると、ロゼッタは04年3月にフランス領ギアナにあるクールー宇宙基地からアリアン5ロケットで打ち上げられた。これまでに地球や火星の重力を利用して加速しながら、約64億キロの旅路を経て同彗星に到着した。この距離は地球と太陽間の約43倍に相当する。途中で二つの小惑星にも近づき観測データを届けた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る