ロシア政権、対欧米に強い意志 緊張緩和に含みも

 【共同】ロシアがウクライナ問題をめぐる米国や欧州連合(EU)の対ロシア制裁に対し、農水産品の広範な輸入禁止という報復制裁に踏み切った。欧米に対抗するプーチン政権の強い意志を知らしめる狙いだが、高官は将来の報復措置縮小の可能性にも言及。市民の生活を直撃する懸念が高まる中、対話による緊張緩和に含みも残した。

 報復措置の内容は7日、メドベージェフ首相がテレビ中継で発表。EUや米国など制裁参加国からの肉や魚、野菜、果物、乳製品などの輸入をほぼ全面的に禁止する厳しい内容だった。

 首相はさらに、新規航空会社「ドブロリョート」が対ロシア制裁で運航停止に追い込まれたことへの報復として、欧米航空会社が運航する日本などアジア向け便のシベリア上空の通過禁止を検討していると表明。実施されれば、西側航空会社がソ連上空を通過できなかった米ソ冷戦時代をほうふつとさせる措置となる。

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