ボルトの駆動系も国内で生産〜GM、販売低迷で性能改善へ

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)「シボレー・ボルト」の電気駆動装置の生産をメキシコからデトロイト地域に移管する。航続距離の拡大と性能の改善を通じて販売の低迷を打開するのが狙い。

 AP通信によると、メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は、デトロイトで開かれた地元財界会合で講演し、2015年下半期に投入予定の改良版ボルトについて、電池の蓄電量を上げながら小型化することで航続距離を伸ばせると語った。ボルトは現在、電池だけで約38マイル走行でき、その後補助の小型ガソリン発電機が作動する。

 電気駆動装置の生産をメキシコ・ラモスアリスペ工場からミシガン州ウォレンの変速機工場に移管することで、GMは15年から駆動系、電池パック、ガソリン発電機のすべてを国内で生産することになる。

 バーラCEOはこのほか、州南東部の工場に総額3億ドルを追加投資する計画を公表した。

 バーラ氏は講演で、10年以降のボルトの累計販売台数(7万台)が期待外れであることを認めた。14年1〜9月は、ガソリン価格が低水準で推移する中で前年同期比13%減の1万4540台にとどまっている。

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