ユナイテッド・テクノロジーズ、CEOが突然辞任

 航空機エンジン、エレベーター、エアコンなどを製造する複合企業ユナイテッド・テクノロジーズ(UT、コネティカット州)は24日、ルイス・シェネバート会長兼最高経営責任者(CEO)(57)の辞任を発表した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、同社は辞任の理由を公表しておらず、会社の財務状態や業績に変化があったわけではないという。シェネバート氏はつい最近、CEOとして12月初旬にメディアとのインタビューを設定しており、12月11日の投資家向け年次会合でも同氏が詳細を説明するとたびたび予告されていた。

 退任は突然決まったという印象で、投資家や多くの社員も驚いている。24日早朝にはシェネバート氏の社内eメール・アドレスが閉鎖され、ウェブサイトからは氏の略歴や取締役一覧の中の名前が削除されていたという。

 取締役会は、グレゴリー・ヘイズ最高財務責任者(CFO)を後任に指名した。会長には元デロイト・トーシュ・トーマツのCEOで独立社外取締役であるエドワード・カンガス氏が就任する。

 企業は株の売買決定に影響を与える重要情報を投資家に報告する義務があるが、何が重要かの判断は取締役会が判断し、その基準は企業によって異なる。最近ではサノフィやヤフーなどの企業が経営者の退陣理由を公表している。

 ハーバード・ビジネス・スクールのジェイ・ローシュ教授は、今回のUT人事に関して「この唐突さは明らかに不自然。法的な義務はさておき、情報を公開しないことで一体何があったのかと考えたくなる」と話した。

 シェネバート氏はゼネラル・モーターズに14年間務めた後、1993年にUTのエンジン部門プラット&ホイットニーに入社、06年には同部門の社長兼最高業務責任者(COO)に就任し、2008年にCEOになった。14年3月時点で氏が所有していたUT株と24日の株価を基に算出すると、退職手当は約1億7900万ドルに上ると推定される。

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