来年4月の首脳会談視野 関係正常化へ急ピッチ

 【共同】オバマ政権は来年1月にキューバと正式に国交正常化交渉を始め、関係改善を急ぐ。同4月の米州首脳会議でのオバマ大統領とキューバのカストロ国家評議会議長の歴史的な首脳会談実現を視野に入れているとみられる。ただ反発する野党共和党は交渉の遅延を狙っており、波乱要因が残る。

 米政府高官は記者団に、正常化交渉開始を踏まえ「パナマで開かれる米州首脳会議へのキューバ参加に反対しない」と表明。「米国も参加することになる」とも述べ、オバマ氏とカストロ氏が会議で同席するとの見通しを示した。

 国交正常化交渉の米側交渉団を率いるジェーコブソン国務次官補(米州担当)は18日の記者会見で、今回の交渉に関し、最大の対立点となる恐れのある人権問題については、国交正常化の条件とはしない意向を示し、交渉は「全く機械的なものだ」と指摘した。

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