中国系企業が中米運河着工 運営権50年、米刺激も

 【共同】ニカラグア政府は23日までに、太平洋と大西洋を結ぶ運河の建設が始まったと発表した。総工費は約500億ドル(約6兆円)。2019年に完成予定で、同じ中米のパナマ運河の強力なライバルになる。

 手掛けるのは建設・運営に携わる「香港ニカラグア運河開発投資」(HKND)で、トップは中国の通信会社「信威通信産業集団」の王靖会長(41)が務めている。ロイター通信などによると、中国政府とも強いつながりがあるとされ、パナマ運河を建設した米国を刺激しそうだ。

 運河は全長278キロ。HKNDは50年の運営権を持ち、さらに50年の更新が可能。ニカラグア政府側に毎年1000万ドルを支払う。22日に港湾施設建設のための重機を通す道路工事が始まった。

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