人権状況改善に悲観的 交渉前釈放の反体制派4人

 【共同】米国とキューバの国交正常化交渉に先立ち、米国の要請でキューバが釈放した反体制派53人のうち、半年〜2年半拘束されていた4人が共同通信の取材に応じた。4人は一様にラウル・カストロ政権下での人権状況の改善には悲観的な見方を示し、国際社会に支援を求めた。

 ハバナ市内に住む女性ソニア・ガロさん(39)は2012年4月、自宅にいたところを警官隊に踏み込まれ拘束された。暴動のほか、治安当局者への殺人未遂などの罪に問われていることを知ったのは拘束されてから8カ月がたった後だった。

 容疑は身に覚えがない。6〜7年前から、当局に拘束された反体制活動家の妻らでつくるグループの支援や、人種差別撤廃を訴える活動を精力的に行っていたせいで、にらまれたと思っている。

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