「後藤さんの意志と違う」 紛争報道への批判に懸念も

 【共同】「罪を償わせる」という発言、憲法改正への意欲…。日本人人質事件をきっかけに安倍晋三首相の強気な姿勢が目立つ。「本人の意志に沿わないような展開になり、悲しんでいると思う」。フリージャーナリスト後藤健二さん(47)の友人は戸惑う。一方、紛争地取材に風当たりが強まることを懸念し、事件の検証を呼び掛ける声も出ている。

 「敗戦後に経済成長を成し遂げ、戦争をしない成熟した社会を築いた。アラブの人たちは、そんな日本を尊敬している」

 米国が介入し政情が不安定な中東地域で取材することが多かった後藤さん。友人のジャーナリスト前田利継さん(42)に口癖のようにそう語り、「日本が米国と同じような立ち位置と見なされれば、人道支援さえ難しくなる」と強調していた。

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